「言葉にできる」は武器になる。 の感想
内なる言葉を意識することで、思考を深め、人の心に響く言葉を生み出せるようになりましょうと書かれた本です。
内なる言葉を意識する
話が上手な人に憧れて、様々なスキルや秘訣を学んでもすぐには改善されません。
話し方や説明の仕方というのは、頭だけで理解するのではなく体得し使いこなせないと効果を発揮しないからです。
そのためには話し方の前に、話す内容・言葉を自分の中で整理して作り上げられていないといくらスキルを学んでも殆ど意味が無いと述べています。
話す言葉は、考えているときに頭の中で浮かぶ言葉(=内なる言葉)が基になっているためその言葉を意識するところから始めましょう。
内なる言葉を書き出し、整理する。
内なる言葉を整理するために、ひたすら紙に考えている内容を書き出しましょう。このとき、思いついた内容・感情・悩んでいることを付箋に書いていくことを勧めています。
自分の頭の中をノートに書き出していくのはモーニングページに通じるところがありますね。
ずっとやりたかったことを、やりなさい の感想 - 日々updateブログ
ある程度書き出しが完了したら付箋をグルーピングします。付箋ごとの関連を整理していき、因果関係の深堀や似たようなことがないかの抜け漏れを行います。
この整理が終わった時、自分の主張が根拠や理由といった形でスムーズにまとめることが出来るでしょう、と述べています。
一人で行うブレインストーミングのような感じでしょうか。
自分が何を考えているかなんて、紙に書かなくても分かっていると思っていましたが、そんなことは無い気がしてきました。
社会人になってから、ノートに何かを書く習慣が大分減ってしまいましたが考え事や悩みを整理するときに使ってみようと思った本でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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学びを結果に変えるアウトプット大全 の感想
ただ読む聞くだけではなく何か誰かにアウトプットをしましょう、と紹介している本です。アウトプットを勧めるのと、様々なアウトプットの効用を説明しています。
インプット大全より前の本ですね。
学び効率が最大化するインプット大全 の感想 - 日々updateブログ
インプットとアウトプットは3:7
殆どの人がインプット過剰/アウトプット不足によって、勉強しているのに成長しないことに悩んでいます。
インプットに対してアウトプットに2倍近くの時間を使うことで学びの効率が上がります。
ポジティブな言葉でアウトプットする
勉強だけでなく、日々の気付きや娯楽の感想などもアウトプットを勧めています。
このとき、ネガティブな言葉よりもポジティブな言葉を使うことでポジティブな思考が身につきます。
逆に、愚痴や悪い所ばかりを表現しているとネガティブな思考が強化され不満ばかりの人生になってしまいます。
学びの効果が高いのは人に教えること
人に話す、ノートに書く、ブログにするなど様々なアウトプットがありますが、最も効果的なのは教えることです。
ある大学の研究では、内容の確認のため「テストをします」と「別の人に教えてもらいます」とグループを分けて暗記してもらったところ
実際に教えることはしなかったものの、「別の人に教えてもらいます」としたグループの方が成績が良かったそうです。
資格試験など参考書を読むより過去問をひたすら解いて勉強するタイプなので、アウトプットが大事というのは共感できます。
会社でも、セミナーや勉強会の後にレポートや発表をしたりしますが自分のためと思えばやる気になりますね。
出来るだけポジティブにアウトプットを増やしていこうと思った本です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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テレワーク大全 の感想
遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
「~大全」という名前ですが、ライフハック大全の著者とは別人です。
コロナ対策として注目されているテレワークについて、
実態と課題について対策も紹介しながら解説している本です。
メリットも挙げながら、全体的にはテレワークを勧めています。
テレワークの実態
本書では約3千人のアンケート結果から実態について解説しています。
- 利用率は約75%であり、業界別では情報・通信サービス・金融が高く(週5以上のテレワークが半数)、建設と流通・物流・運輸が低いこと
- 生産性については、変化なし(100%)が24.8%、少し上がった(100~120%)が8.4%、凄く上がった(120%以上)が3.9%であり、それ以外の割合(下がった)は60%以上であること
- しかし、仕事の支障については、あまり支障は無いが98.3%、まったく支障は無いが13.6%であること
を紹介しています。
私の会社も昨年からテレワークが始まりました。
生産性については判断が難しいのですが、本書のアンケート結果と同じように意外と支障なく仕事が出来るんだな、と驚きました。
テレワークの課題
本書では5つの課題とその対策を挙げています。
- コミュニケーションの課題
→メールではなく、ビジネスチャットで気軽にコミュニケーションを行うこと。
また、メンバー間で忙しい/忙しくないを表現するためにプレゼンス機能を活用して適切なタイミングで連絡すること。
- 捺印、決済、発送、受領といった書類仕事が出来ない課題
→ペーパーレス、デジタル化を進めて極力書類を減らしていくこと。
- 心身の切り替えが難しい課題
→一人で仕事が出来る環境、時間を作ること。
- 自宅でスペースが確保できない課題
→折りたたみ机や椅子、またはスタンディングデスクを活用すること。
- 怠けてしまう/働きすぎてしまう課題
→勤怠管理ソフトや定期的な進捗確認の場を設けること。
職場という空間に集まって仕事をすることで、生まれていた連帯感が薄まり、孤独感が強まるといったデメリットはあると思います。
一方で、通勤時間が無くなるというとても大きいメリットがあるので上手く取り入れていきたいですね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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「めんどくさい」がなくなる本 の感想
何事もめんどくさいと感じてしまい行動が遅い私のような人が
すぐ行動する人になるために、どうすれば良いのかについて書かれた本です。
本書では、
- 何故、『めんどくさい』と感じるのか
- 『めんどくさい』をなくすためには
について書かれています。
何故、『めんどくさい』と感じるのか
とにかく行動することの重要性は、ストレスフリー超大全でも触れていましたが様々なところで紹介されています。
精神科医が教える ストレスフリー超大全 の感想 - 日々updateブログ
しかし、そこまでは分かっているけど、中々行動出来ないということが多いです。
そもそも、何故めんどくさいと感じてしまうかというと、下の流れで「めんどくさい」が発生すると述べています。
- 「やらなきゃ」と思う
- 色々と考えてしまう
- 「めんどくさい」と思う
『めんどくさい』をなくすためには
では、どうすればいいかというと、2か3を減らす必要があります。
1の「やらなきゃ」と思うことを減らすためには、代替案や自分以外で肩代わりできないかなどによってやることを減らしましょう、又は、「やってもいい」「やりたい」と捉えることで、「やらなきゃ」という思い込みを減らしましょう。
2の色々と考えてしまうことを減らすためには、見切り発車で構いませんので、とにかく行動しましょう。
と本書で紹介しています。
何か行動する前(特に新しいことを始める前)には、私も効率的にやりたい、現状最も優れた方法を採用したい、計画的に進めて失敗がないようにしたい、最初の期間からある程度成功したい、等々行動の前に色々と考えることが多いです。
情報集めには際限がありません。
めんどくさいと感じてしまう背景には、何事も最初から上手くやろうとしている思いがあり、そのせいで中々動けないのかと気付かされた本でした。
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最後までお読み頂きありがとうございました。
良いお年を。
1分で話せ の感想
「伝える力」に似ていますが、相手を動かすために必要な話し方のコツについて書かれた本です。ビジネスシーン向けの「伝える力」といった感じです。
タイトルにもある通り本書では、1分で伝えるための方法について
- 左脳で理解出来るロジック
- 右脳が刺激されるイメージ
を用意しておきましょう、と書かれています。
左脳で理解出来るロジック
相手に何かを伝えるときには、結論が重要です。
客観的なデータや周りの人の意見だけでは何が言いたいのか分かりません。
結論とその根拠だけ伝えるようにしましょう。このとき、頑張ったことや工夫したことは加えずに、結論+根拠に絞ってまとめましょう。
右脳が刺激されるイメージ
結論と根拠だけだと人は動きません。ビジュアルや想像しやすいシーンを紹介して、イメージを持ってもらいましょう。
イメージが出来れば、その気になってくれます。結論が叶えるイメージまで持ってもらえればプレゼンは成功と言えるでしょう。
結論と根拠をはっきりさせる+具体例を出す+余計なことは言わずに短くまとめる、と一見当たり前なのですが、
実際は出来ていないことが思い当たります。1分間で話せないのであれば、そもそもまとめられていないのかもしれません。
冗長になっていないかを確認する意味でも、1分間で話せる内容かどうか相手に伝える前に推敲してみようと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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